最近男性のひげ脱毛も大変な人気ですが、男性のひげ脱毛の場合、
翌日から、一過性のニキビができてくることがあります。
正確には、ニキビではなくて毛嚢炎という、毛穴周囲の炎症反応です。
ニキビの場合はコメドという毛穴の角栓がありますが、
毛嚢炎の場合はこれがないという点が違います。
(見た目はニキビのように、毛穴周囲に赤みがでて、毛穴の中には膿が生じます。)
普段は全くニキビができないというひとでも、このように毛嚢炎を起こすことが あります。
この理由ですが、レーザー脱毛でひげ脱毛を行う場合、
毛穴の中の毛根に レーザー光が吸収されて熱が発生します。
この熱によりひげの毛根が破壊 される訳ですが、
熱によって炎症が生じたときに、
体の免疫反応が少し オーバーに起きるかたの場合に、
この傾向が見られるようです。
体の免疫反応がオーバーに起こりやすいということは、
アレルギー体質のかたに起きやすい、ということも言えます。
免疫反応により、
白血球の遊走(からだを守ろうとして、動き回ること) が盛んになり、
その結果、力尽きた白血球の死骸が膿というものなのです。
つまり、ひげ脱毛の場合の毛嚢炎の膿は、
無菌性膿庖と言って ばい菌と戦ったわけではなく、
アレルギー反応によって生じるタイプの膿庖(膿を持った水ぶくれ)
を伴う炎症である場合が多いようです。
このような場合、普通の抗生物質よりも、
アレルギー反応を抑える薬や 白血球の遊走を抑制する効果のあるお薬を使用するほうが効果がある場合があります。
ただし、一過性(1〜2週間で元に戻る)の炎症なので、
それほど心配ありません。
また、ひげの量が減ってくると炎症反応も起きにくくなる為、
始めの数回のみやり過ごせば 済むと言うことでもあります。
注意するべきなのは、この炎症反応により体質(シミになりやすい体質のかたの場合)によっては
炎症後色素沈着というシミが起きてくることがあります。
この場合は炎症が治まった後すぐに
ハイドロキノンなどの美白剤を外用することが大切です。
早めに処置をすることで、シミを作らないばかりでなくひげ脱毛治療を安全・確実に続けることが できるからです。
もしもひげ脱毛で医療機関に通院している間に、
このような症状が起きたときは、
早めに医療機関を受診しその後のケアについて相談しましょう。
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